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科学の花(朝永振一郎)(国立科学博物館)



ふしぎだと思うこと これが科学の芽です
よく観察してたしかめ そして考えること これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける これが科学の花です

朝永は東京教育大学(現・筑波大学)学長に務めていた時も、しばしば寄席に通われたそうです。ノーベル物理学賞(1965年)の授与が決定して、朝永は祝い酒で酩酊して風呂場で転んで肋骨を折ってしまい、その年のストックホルムでの授賞式に行けなかった。そこでお弟子さんに一言。「ノーベル賞をもらうのは骨が折れるよ」

(科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか:酒井邦嘉著、中公新書、p110、上野:国立科学博物館)